蒼開の取り組み
経験から得られる学びを重視した取り組み
理科で習った現象が日常生活の中で見られたり、不思議に思っていたことが授業の中で解説されたりすると、「そういうことだったのか」という大きな感動・実感が得られます。蒼開がめざすのは、そうした“知識と実体験がつながる瞬間”を創出すること。五感で学ぶ体験学習を積極的に取り入れています。
五感を使って学ぶ宿泊研修
知識を身につけるだけではなく、多くの経験を積むことで、視野の広がりや学びを深めることにつなげてほしい。そんな思いから蒼開では多様な宿泊研修を実施しています。中学1年4月の「新入生研修」は、仲間づくりに重点を置いたプログラム。中学2年7月の「室戸海洋研修」、中学3年7月の「立山登山研修」では、事前学習で調べ学習を行い、各自が探究したいテーマを持って現地入り。事後学習として発表を行い、まとめる力、伝える力を鍛えます。
協働の喜びを知る体育大会・文化祭
真に社会に貢献できる人材を育てるために、仲間や先輩・後輩と協力し合う機会も数多く設けています。その代表格が「体育大会」と「文化祭」。「体育大会」は中高6学年縦割りの3チームで、「文化祭」は学年で団結して臨みます。一人ひとりが強みを発揮しながら協力し合い、達成感を得るプロセスを通して、自ら考え行動する主体性、他者を尊重する姿勢、コミュニケーション能力などを育むとともに、学習への意欲向上にもつながる「自信」を育みます。
蒼開独自の学習日誌
中1、中2、中3以降で、3種の学習日誌を用意しています。中1・中2の学習日誌は、数十年にわたり改良を重ねバージョンアップさせてきた蒼開独自のフォーマット。主体的・効率的に勉強に取り組む姿勢を育むスケジュール欄に加え、日々の出来事や相談事などを自由に書けるスペースがあり、担任とのコミュニケーションツールとしての役割も果たします。一人ひとりの学習状況・生活習慣を把握するとともに、小さな変化に気づくことも可能です。
新聞記事を使った時事問題学習
毎朝、各クラスに新聞が届きます。当番制で、気になった記事を切り抜いて感想を発表したり、クラスメイトに記事に関するクイズを出したりすることで、知的好奇心とともに、大学受験にも求められる広い視野を育みます。
探究型学習
読書を通して視野を広げながら、淡路島や環境問題、自然災害などをテーマに「調査・予測→体験・観察→検証・整理・発表」というプロセスを経験し、探究力を身につけます。中2・中3の宿泊研修に向けては、まず事前学習で、多様な分野に触れられる行程の中から、興味のある分野を選んで自ら課題を設定し、調べ学習を実施。それぞれのテーマを持って研修に臨み、事後学習で分かったことや意見をまとめ、授業参観や受験生の方を対象とした授業見学会などでプレゼンテーションを行います。また中3は、決意表明の卒業スピーチに挑戦。3学期のスタートとともに原稿の作成に取りかかり、中学卒業式の日に披露します。
キャリア教育
毎年、成長段階やコースに応じて、その時々の生徒たちの状況にも配慮したプログラムをフレキシブルに実施しています。令和5年度の中2は、3学期に職業調べを実施。図書室にある関連図書を活用しながら、興味のある職業について調べ、まとめました。中学3年次には、緑風6カ年コースは大学受験を、青藍3カ年コースは高校受験を見据えた進路学習を実施。必要に応じて行う二者面談にてきめ細かい指導を行いながら、より自分に合った進路選択ができるよう導きます。
検定試験
英検・漢検・数検などの検定試験に、学校全体で取り組んでいます。緑風6カ年コースでは高校卒業前に準1級を取得するという高い目標を掲げており、10月に行われる第2回英語検定は、原則として全員が受検。結果、3級・準2級・2級の所持率は全国平均を大きく上回っており、令和5年度、高校における準1級所持者は計6名となりました。
習熟度別カリキュラム
レベルに応じた指導で確実に学力を伸ばすことを目的とし、緑風6カ年コースでは高校から、英語・数学の習熟度別授業を導入。少人数制ならではの一人ひとりに合わせた指導を実践しています。